「d design travel ワークショップ熊谷」
埼玉県熊谷市の建築家,山岸光信建築設計事務所 | blog
熊谷市とディアンドデパートメント㈱が主催となり、「d design travel」と称して、デザインという視点で熊谷市の観光ガイド本を熊谷市民で作ろうという企画の募集があり、参加をして来ました。先日、第一回目として主催者でデザイン活動家(?)のナガオカケンメイ氏によるトークイベントとワークショップがありました。
ワークショップの参加者は約60人。熊谷に住んでいたり働いていたりする人が中心で、年齢も職業もバラバラな人達が集まり、6つのテーマ(観光、レストラン、カフェ、ホテル、店、人)に分かれて、それぞれの魅力的なものを2つずつプレゼンするというものでした。私は「SIGHTS(観光)」のグループに入り、皆でお気に入りやオススメのスポットについて、話し合いをしました。何十もの意見がありましたが、土地、建築、公園、行事、祭り等について、環境や文化、歴史の視点で分けて考えました。
最終的には「聖天山」と「星川」を選出しました。「聖天山」は妻沼にある埼玉県唯一の国宝である寺で、その界隈も趣のある街並みになっています。「星川」は熊谷駅の近くに流れる小さな川に沿ったエリア一帯を差し、熊谷の顔のような地域です。年配の方々からは歴史や経験、若い人からは最近のトレンド等からの意見が多く、視点も様々で、とてもおもしろい企画でした。今後は、それぞれのグループで、実際にその場所に行って体験し、取材をしてレポートにまとめ、編集をして出版する予定です。
ディアンドデパートメント㈱は、渋谷のヒカリエの8階にメインオフィスがあり、全国やソウル等にも支店があります。47都道府県の「d design travel」という観光ガイド本を作っており、現在ヒカリエでやっている「群馬県」の展示も見て来ました。地方の「らしさ」を「デザイン」という視点から見直す、とても興味深い内容になっています。