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すみだ北斎美術館「SANAA展」に行って来ました。

熊谷市の建築家 | 山岸光信建築設計事務所 | blog

​ 両国にある「すみだ北斎美術館」でやっている「SANAA展」に行って来ました。すみだ北斎美術館は、妹島和世さんの設計で昨年出来たばっかりで、今回初めて行けました。「SANAA(サナー)」とは妹島さんが西沢立衛さんと一緒にやっている設計事務所名です。

 外からも中からもスリットの隙間から、ちらちらと内外がつながって見えます。建物内にはその亀裂の間から入って行き、建物の中心から各部屋にアクセスします。鋭角な三角形や多角形で構成される複雑な造りです。ディテールの納まりに、現場の苦労が伺えました(汗)。

 展示は大きな模型を中心に、映像や図面の展示もたくさんありました。圧巻なのは検討用のスタディ模型の数の多さ。建物が生まれるまでの膨大な試行錯誤が伺えます。設計者にとって、楽しくも、苦しい時間です。

 部屋の間仕切り壁も鋭角な三角形でつくられている部分もあり、この時ちょうど横で写真を撮ろうとしてカメラを構えながら後ずさりしてきたご婦人のかかとが壁にぶつかり、壁がかけてしまいました(汗)!美術館の人も慌てていました。(上の写真の右下にちょっと写っている部分で、この写真を撮った直後に事件は起きました!)外観の意匠も含め、あまりに「とんがった」デザインには注意が必要です(笑)。

 短い映像を流しているコーナーのベンチは、(今回の展覧会は2週間と期間が短いのもあるかと思いますが、仮設的に?)発泡スチロールで作ってあり、見やすいように皆自分で配置を微調整して移動させていました。安定感に少々不安はありましたが、座り心地は悪くありませんでした。

 今回は、両国で設計事務所をやっている建築家の友達と一緒に行って来ました。すぐ近所にある妹島さん設計のオフィスビルにも案内してもらいました。外観はエキスパンドメタルという金網で波打つようにずらしながら覆い、こちらもゆるやかに外部と内部をつなげています。隣に建つ槙文彦さん設計の建物も見学して来ました。帰りには(今は九州場所でやってはいませんでしたが、話題の)両国国技館も覗いて、両国を満喫した一日でした。

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