【お寺の蔵でコンサートを聴いて来ました！】

埼玉県,熊谷市の建築家,山岸光信建築設計事務所 | blog

　埼玉県行田市の長光寺にある石蔵を改修した会場で行われるコンサートに行って来ました。友達でもあるソプラノ歌手の北さんが歌うという事でお誘いを受け、また、現在は蔵をお店にする計画や、古民家をレストランとホテルに改修する設計をしていることもあって、行って来ました。

　大谷石を貼った重厚感のある外壁、10年前に改修したという蔵の内部は鉄骨のトラス（緑色の枠組）で補強され、内壁は板張りと漆喰調の仕上げで、断熱材の追加もあるのか、開口部のふところの深さから、壁厚はかなり厚くなっているようでした。

　蔵は元々は倉庫としての役割で、火災等から内部を守るために、元々壁厚はかなり厚くなっています。その重厚な、厚みのある壁に囲われ、音響を反射し、また外部に音を漏らしにくいという点で、蔵は音楽にはふさわしい建物だとも言えると思います。

　隣接する増築した打合せ室は少しシャープ過ぎる印象でした。アプローチや中庭の植栽にはかなりこだわっているというお話をご住職からお聞きし、樹種の選定やメンテナンス、和な空間の演出は、参考になる要素がたくさんありました。

　お客さんはご年配の方が多く、コーヒーやお菓子が出たり、とてもアットホームなコンサートでした。実はこの長光寺のご住職も知り合いで、さらに急遽司会をしてくれた根岸アナウンサーも友達です(笑)。点と点のつながりが線になって、面になって来ています(笑)！素晴らしい機会と、ご縁に恵まれ、今回このような経験ができたことに感謝致します。皆様、ありがとうございました！